CMBAR← COLUMN
事例・ブランド再生

廃業寸前の老舗和菓子店が、SNSで全国区になった話

創業80年の和菓子店が、後継者不足と売上低迷で廃業を検討していた。そこから全国に顧客を持つブランドへ。何が変わったのか、何が変わらなかったのかを整理します。

「このまま閉めようと思っていた」

ある地方都市の老舗和菓子店(創業1943年)は、数年前まで廃業を真剣に検討していました。

3代目の店主は70代。後継者はいない。常連客は高齢化し、若い世代は来ない。商店街自体がシャッター街になりつつある。「自分の代で終わりにしよう」と思っていたそうです。

転機は、孫娘が帰省した際に「おじいちゃんの和菓子、インスタに載せていい?」と聞いたことでした。

変えたこと、変えなかったこと

孫娘がInstagramに投稿した写真は、翌朝には数百のいいねがついていました。職人の手が和菓子を成形する動画は、1週間で10万回以上再生されました。

ここで重要なのは、何も変えなかったという点です。

レシピは変えない。素材は変えない。価格も変えない。変えたのは「見せ方」だけでした。

80年間、店の奥で黙々と作られていた和菓子が、スマートフォンのカメラを通じて「発見」されたのです。

ブランドの本質は「すでにそこにあった」

この事例が示すのは、ブランディングとは「新しいものを作ること」ではないということです。

「すでにそこにある価値を、届いていない人に届けること」。それがブランディングの本質です。

この和菓子店には、80年分の技術と歴史がありました。それは紛れもない「強み」でした。ただ、その強みが「見えていなかった」だけです。

中小企業へのメッセージ

「うちには特別なものがない」という声をよく聞きます。でも、長年続けてきた仕事には、必ず「当たり前にやっていること」があります。

その「当たり前」が、外から見ると「すごいこと」に見える場合がほとんどです。

ブランディングの第一歩は、自分たちの「当たり前」を棚卸しすることから始まります。


※ この記事は、複数の中小企業の事例をもとに再構成した参考事例です。特定の実在する企業・店舗を指すものではありません。

#ブランド再生#SNS活用#中小企業#事例

ブランドのことを相談してみませんか?

まずは30分、無料でお話しします。

無料相談を申し込む →